DETAIL
『せなか町から、ずっと』の装画・挿絵を担当し、画家としてさまざまな分野で活躍するjunaidaさんによる、文字のない本。男の子と女の子が(男の子は本の最初のページから、女の子は最後のページからスタートします)「道」をたどりながら、いろいろな人や生き物たちが暮らす、様々な町(「未知」の世界)を旅し、やがて本の真ん中で出会うという構成です。彼らが訪れる、町のあちこちではさまざまな出来事がおこり、そこかしこに物語があって、くりかえし見るたびに、新しい発見があります。男の子と女の子の道行きにあわせて、この先にはどんな町が待ち受けているのかとわくわくしながらページをめくる楽しさはもちろん、一枚の絵をじっくり見て、それを読み解き、またそこから想像力を膨らませ、自分だけの物語を作っていく、そんな楽しみ方もできる本です。未知の世界に向けて、一歩を踏み出し、その行く先々で、いろいろな物を見て聞いて体験する、この本の男の子と女の子は、日々新しい経験をし、自分をとりまく世界が、どんどんと広がっていくことに戸惑いながらも成長していく、読者の子どもたちの姿とも重なります。著者自ら、体力的にもいましか描けないと言った、まさに渾身の一作です。
作:junaida
出版:福音館書店